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プロダクトデザイナーの小泉 誠さんと話し合い、
カキモリが新たにつくる「たのしく、書く道具」。
愛着を持って長く使い続けられるもの、
人の暮らしのそばにあって、
使うたび、心が豊かになる道具。
そんなプロダクトを一緒につくってくれた、
全国の仲間を紹介します。
山桜の魅力を知り尽くし、
たのしく、かつ粘り強く製作にチャレンジしてくれています。
ペン軸づくり
![](https://tanoshiku-kakuhito.com/letters/wp-content/uploads/2021/10/01-1.jpg)
まず、ペン軸をつくってくれたのは
株式会社NAKAMURAさん。
筆の産地として有名な広島県の熊野で営まれている会社です。
3代目の岩永さんが入社した頃は、
生産される筆の大半が書道に使われるものでしたが、
現在は化粧筆が7割以上。
熊野の化粧筆を見かけたら、
岩永さんが手掛けたものかもしれません。
今回のペン軸はとてもベーシックな形。
だからこそ、素材の素晴らしさ、
そして細部まで心を配った仕上げが際立ちます。
岩永さんには、嫌がられても仕方がないくらい、
何度も修正をお願いしました。
その度に優しく、根気強く対応し、
わたしたちのこだわりを表現してくださったことに
感謝しています。
ペンレストづくり
![](https://tanoshiku-kakuhito.com/letters/wp-content/uploads/2021/10/03-1.jpg)
続いて、ペンレストの製作をお願いしたのが、
中津川の新井製材所さん。
木曽山脈の豊かな森の木を、建材に加工することから始まった会社です。
現在は、製材から木の加工まで一気通貫で行われていますが、
一般的には丸太を板材や角材にする製材所と、
材を加工して製品にする木工所は分業されているそう。
木の目利き力、製材設備への投資、高い加工技術……
それぞれ異なる、でも欠かせない力をすべて蓄え、
伸ばしてきたからこそできることです。
新井さんと小泉さんのお付き合いは10年以上。
ペンレストを楽しそうに試作されるお二人が、
なんだか、秘密基地づくりに熱中する子どものように
見えたのはここだけの話。
インクの木キャップづくり
![](https://tanoshiku-kakuhito.com/letters/wp-content/uploads/2021/10/06.png)
最後にご紹介するのは、木キャップ。
北海道の旭川で家具をつくり続けてきた会社で、
インクを入れる瓶の蓋をつくっていただいています。
コンセプトに共感し、会社の歴史上、
最少ロット最小サイズの製品づくりを受け入れてくれました。
しかし、山桜をインク瓶の蓋にするのは
(わかっていたけど)難しい!
気温や湿度に影響される木の中でも、
「山桜は切ってみるまでわからない」
と言われるほど個体差があり、
硬さも木目もバラバラ。
木のあたたかみを感じながら、
機能的にも過不足がない。
そんな道具にできるよう、
小泉さんとカキモリの3者で
現在チャレンジ中です。もう少しお待ちくださいね。