越前和紙
山次製紙所の
浮き紙②

vol.10

「自分たちは和紙を漉く。
それをもっと色々なシーンで使ってほしいし、そのために新しいチャレンジをする」

山下さんの言葉は、私たちの胸に力強く響き渡りました。









いつしか私たちも和紙を使ったプロダクトを作り、お客様に和紙の魅力を知ってもらいたいと考えるようになりました。



色々な和紙を見せていただく中で、山下さんも実はこれを見せたかったに違いないと感じる、ひときわ気になる紙を見せていただきました。



「浮き紙」という山次製紙所が開発した新しい手法で作られた和紙です。



後加工のエンボスなどではできない、エッジが鋭く立った模様は見たことがない風合いと手触りです。

後工程で型染めされた色が、その魅力を引き立てています。



私たちはすぐにこの「浮き紙」をノートの表紙にすることに決めました。

丈夫なことも和紙のひとつの魅力。そのため表紙にも適しており、何よりも和紙の「新しさ」を感じることをお客様にお伝えしたいと思ったのです。



山次製紙所で作られた浮き紙は、京都にある型染め専門工場で染色します。



私たちは色にも興味津々。
型染めの工程も見学させていただきました。











4色の柄には4つの版が必要。

それも一度に4版刷ることはできず、1版刷っては乾かすため、とても手間がかかります。

しかし、紙の風合いがそのまま感じられる型染めは、エッジの立った浮き紙には必要不可欠で、一般的な印刷では代用が効きません。





浮き紙への染色は1色です。

工程としてはシンプルになりますが、実はこのベタ1色の方が難易度はあがるそうです。さらに凸凹のある浮き紙は、色が乗りづらいとか。

こういったシンプルなものほど熟練した技術が必要で、見る人が見れば浮き紙の技術的な難易度も分かるようです。





このようにして出来上がった浮き紙を、カキモリの近くの製本屋で貼り加工して表紙に仕上げました。





長い道のり、いろんな方の技術や思いが詰まった浮き紙の表紙。



カキモリ店頭でお選びいただくことが出来ますし、オンラインストアでは私たちがおすすめの仕様を作って出来上がったノートとしても販売しております。




ぜひ、お手にとっていただければ嬉しいです。